メインビジュアルのボツ案集 - 特集「世界には輪郭なんてない」編集後記にかえて
特集「世界には輪郭なんてない」が公開されました。
11月のアメリカ大統領選の結果もあり期せずして社会派(死語)な内容となっています(4ヶ月くらい前から準備していたので、そんなつもりはなかったのですが)。
なかなかまとめるのが大変なテーマでしたが、編集側としてもとても楽しんでやることができました。全て良い記事だと思っていますので、みなさまぜひ読んでみてくださいね。
さて、このブログは記事の宣伝も兼ねて駄文を書くのが常なのですが、力尽きてそれすらちょっとエネルギー足りてないかんじになっており。言葉をちゃんと考える気力がないので、こういうときはビジュアルでごまかすに限る。
そんなわけで特集トップビジュアルのボツ案を公開してみたいと思います。
それでは、いってみましょう。
ボツ案その1
あー輪郭がなさそうなかんじですね。なるほどなるほど。
ボツ案その2
ふむ。こちらは「境界線 」というテーマに寄せたかんじでしょうか。ちょっとインパクトに欠けますかねえ。
ボツ案その3
・・・・なぜ魚?
ボツ案その4
なるほど、水は輪郭がない、というところからのイメージですね。うーん、なるほど。
ボツ案その5
あ、これいいですね。そこはかとなくグルスキーっぽいかんじ。
これはちょっと好き。
ボツ案その6
これもまずまずじゃないですかね。ボツ案1をもうちょっと進めたかんじ。空の青も山の端の曲線も美しいし、悪くない。
採用案
最終的にこれが採用案。
でも実はもともとはこれにしようとは思っていませんでした(案5か6、あるいはそれをもう少し進めたものが有力だった)。なぜかというと、誤解されるおそれがあるかなあとちょっと心配だったからです。
今回の特集では、もともとジョン・レノン的な imagine there's no countries を言いたいわけじゃありませんでした。それよりも、もっと根源的なところ、人間の認知や認識のしくみ、あちら側とこちら側であることのどうしようもなさについて考えたかった。
このビジュアルはジョン・レノン的ニュアンスを含んでいて、特集自体がそういう目で見られてしまうおそれがあると思っていました。なので、最初は選択肢としてはなかったです。
なかったんですが、なぜこれにしたかというと、やっぱりアメリカ大統領選の影響があったんでしょうね。極東の島国でこんな特集を組んだところでカウンターとなるなんて思ってはいないのですが。
でもいい写真だと思います。
そんなかんじでした。以上、参考になりましたら幸いです(誰に)。
「Imagine」はひさびさに聞くととても良い曲ですね。この曲を聞いている間だけは、バカな平和主義者でいることにいたしましょう。
それではみなさま、メリークリスマス、アンド、ハッピーニューイヤー。